対談 ”想い”で繋げる地域の輪 第7回 後編
ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!
この業界に携わり、ご活躍されている皆様の“想い”を
お届けすることで、関連機関との繋がりや
より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。
第7回目は、
居宅介護支援事業所 プリーズ江東
管理者 伊藤 涼子 様
にご協力を頂きました。
対談の様子はこちらのブログで前編/後編に分けてお届けいたします。
※以下、対談内容の黒字はボンズシップ清水社長、青字は伊藤様といたします
現在は居宅介護支援の事業をメインで
やっていらっしゃるのでしょうか?
そうですね。
あとは施設(住宅型有料老人ホーム 神代の森)と
福祉用具を少し。
基本的にはケアマネジャーの事業所として
ここを運営しています。
事務所が広く、一人一人働きやすい環境が
整えられていて素晴らしいですね。
ケアマネジャーさんは今、何名いらっしゃるんですか?
現在は21名になりました。
事務所を分散させず、一か所に集まっているので
人数が多く見えますが、これには理由があって。
ケアマネジャーには、働くうえでもちろんチームもありますが、
一人で考えなきゃいけない場面も多々出てくる
孤独になりがちな職種だと考えています。
なので、一人で抱え込みすぎないように、
周りのスタッフと話し合ったり情報共有をしたり出来るように、
敢えて支店を作ることは考えておりません。
ここで一人ひとりのブースを設けて
各自が集中して仕事ができる環境を工夫しています。
孤立せず相談できる人が必ず周りにいると
皆さん安心して働けますね。
そうですね、少しでも孤独を解消してあげたいと思います。
ケアマネジャーの皆さんへの想いはなにかございますか?
よく話しているのはケアマネジャーという仕事は
個人事業主だと思ってほしいということです。
しっかりと自主性を持って利用者さんと向き合って
様々な判断をしていってほしいなと思います。
そのためには広い視野や感性が必要になってくると思っていますので、
会社として介護や医療の知識以外の感性を磨くための費用を
一部サポートする制度を設けています。
皆さん映画を観たり、本を買ってみたり、夫婦水入らずのディナーに
その制度を使ってくれたスタッフもいます。
ユニークな制度ですね。
専門性以外の勉強に投資することはとても魅力だと思います。
介護や医療の知識も大切ですが、それだけになってしまうと
視野が狭くなってしまうので、その視野を拡げられる感性を、
自己研鑽のなかで磨いていってほしいと思います。
在宅について、今後はどのような展望をお持ちですか?
今後、社会保障費が上がって厳しくなるだろうと思っていて、
介護する人手も減るし、お金もかかるようになる。
その中でも、なるべくその人が望む形の在宅生活が送れるように
支援していきたいです。
ケアマネジャーは幅広く一人一人の生活を見ていける存在だと思いますので、
これからも居宅介護支援に力を注いでいきます。
あとは介護保険制度の中でいかに利益をうみだして
職員の皆さんに還元できるかというところは常に考えていきたいです。
ある程度の規模は拡大をしつつ、理念を共有できる仲間と共に
この業界をより良くしていきたいと思います。
制度ビジネス故の経営の難しさはありますよね。
事業をうまく成り立たせるためには、伊藤さんのように
理念や軸をしっかりもつことだと感じます。
私たちは理念にあるように “マナーを大事にする”
ということを重要視しています。
社会全体から見た介護職の地位を
もっと上げていかないといけないと思っていて。
そのためには、年収を上げていくことが必要だとも思います。
決まった財源の中ですのでそれを早急に大きく上げる
ということはなかなか難しいですが、会社としてどうすべきかを考えてきました。
まず、在宅介護は利用者のお住まいへ伺わせて頂く職業ですので、
接遇やマナーや配慮、人としての品格は絶対的に一番必要だと思っています。
あくまでも自宅は利用者さんの大切なホームですので。
それを理念や行動規範に組み込んで実践し、
自分たちの価値を高め利益を生み、
社会から一目置かれるような介護職へ繋がってほしいと思います。
(↑株式会社プリーズ 経営理念と行動規範)
【編集者あとがき】
第7回インタビューは以上となります。
いかがでしたでしょうか。
介護や医療の専門的な知識だけでなく、
人としての感性や接遇マナーも重視することで提供されるサービスが
より確かなものになる…お話を伺い背筋が伸びる思いでした。
相手とコミュニケーションを円滑に行うためにも
マナーや配慮を大切にしていきたいです。
この度は貴重なお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。
株式会社 ボンズシップ | 2024.03.28 14:24