対談 ”想い”で繋げる地域の輪 第5回 後編
ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!
この業界に携わり、ご活躍されている皆様の“想い”を
お届けすることで、関連機関との繋がりや、
より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。
第5回目は、
医療法人社団順晃会 稲見内科医院
院長 稲見 晃一 様
にご協力を頂きました。
医療法人社団 順晃会 稲見内科医院
1971年 開院 その後50年間にわたり地域医療へ携わる
対談の様子はこちらのブログで前編/後編に分けてお届けいたします。
※以下、対談内容の黒字はボンズシップ清水社長、
青字は稲見内科医院 稲見院長といたします
先生は往診もやってらっしゃいますよね
はい、定期の訪問診療は水曜日と土曜日で行うことが多いです。
ケアマネージャーさんや地域包括支援センターからの依頼等、
臨時の際はそれ以外の日に行くこともあります。
在宅医療は他所との連携も重要になってきますよね。
心がけている連携の形やイメージ等はなにかお持ちですか?
これは自戒の念も含めた言葉で、“連携に大切なのは少しの頑張り”です。
とある方から教えて頂いた言葉でいつも心にとめています。
どこの医療機関も事業所さんもそれぞれ忙しいですから、
報告書やカルテを書いて終わりにしちゃいがちなんですよね。
その中で気になったこと等をFAXや電話一本するだけで
相手に早めに伝えられることもあるんじゃないかなと。
この”ちょっとの頑張り”には気を付けたいです。
これはどんな仕事でも大事な言葉かなと思っています。
あとは今色々な便利なツールもありますので、お互いを繋ぐツールであったり
コミュニケーションは大切にしていきたいなと思います。
職種は色々あれど、人と人の繋がりですから、
その上で相手への気遣いや配慮が重要ですよね。
クリニックで一緒に働くスタッフの皆さんへの想い等はどうでしょうか?
まず感謝という事ですね。
日頃から伝えていることは、困っている患者さんの願いは絶対聞いてねという事です。
これは無茶なお願いも全て対応しよう、ということではなくて、
本当に困って助けを求めている人にはちゃんと手を差し伸べようということです。
あとは、ホテルのような完璧な接遇マナーはいらないけど、
優しさや小さなことに気が付く丁寧な気配りは持とうねという事です。
そんな中、日々、患者さんからの色々なお願いに対応してくれている
スタッフには本当に感謝しかなくて。頑張ってくれています。
やはり大事なのは思いやりですとか優しさだったりしますよね。
今後のクリニックのビジョンや方向性のお考えはありますか?
そうですね、最近は往診について色々考えていて。
以前は、昼休みの間に往診に行っていたのですが、段々と件数が増えてきて、
そうすると臨時の往診に入れなかったりする。
今は水曜日の午後と土曜日の午後で組んでいますが埋まってきてしまって。
高齢化が更に進んでいくので、そのあたりのバランスをどうとっていくのかを
考えながら進んでいきたいと思います。
在宅の医療介護福祉に携わる方へメッセージがあれば是非お聞かせください。
なかなか考えたことがなかったので難しいですが(笑)そうですねー。
利用者さん、患者さんの自己実現が大事だと常々思っています。
皆さんがこうありたいっていう想いを実現できるように医療介護福祉が
寄り添ってお互い手を取り合っていきたい。
やむなく施設入所や入院をするのではなくて、なるべく患者さん本位で介護の形、
療養の形を選択できるように尽くしていければと思います。
選択できることが叶うという事がまず大事ですよね。
そういった志を持って地域を支えていきたいです。
地域医療ということで、継続性も大切だと思います。
我々はかかりつけ医として、専門の医療機関へバトンタッチを
することがありますが、その中でも一貫性をもって患者さんを
診なくてはいけないし、患者さんの生活の為に
これからも地域の様々な職種の皆さんと協力していきたいです。
第5回のインタビューは以上となります。
いかがでしたでしょうか。
今回より内容の最後に編集者が対談で感じたことや想いを
編集後記として掲載していきたいと思います!
【編集者あとがき】
私は地域医療や連携についてのお話が特に印象に残っています。
患者様やご家族様の選択の幅を広げていきたいという想いや
一人一人の希望を尊重しそれに向かって
それぞれの職種と丁寧な連携を行っていく。
そういったお考えや取り組みが地域の方々からの
厚い信頼に繋がっているのかと思います。
稲見内科医院の詳細は以下のURLからご確認頂けます。
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株式会社 ボンズシップ | 2023.12.22 9:40