対談 ”想い”で繋げる地域の輪 第3回 前編
ボンズシップ清水社長の対談企画スタート!
この業界に携わり、ご活躍されている皆様の“想い”を
お届けすることで、関連機関との繋がりや、
より安心して暮らせる地域作りに寄与できれば幸いです。
第3回目は、
東京ツナクリニック
(機能強化型在宅療養支援診療所)
大宮 謙一(おおみや けんいち)様
にご協力を頂きました。
対談の様子は、こちらのブログで
前編/後編に分けてお送りします。
※以下、対談内容の黒字はボンズシップ清水社長、
青字は東京ツナクリニック大宮院長といたします
宜しくお願いします。
先生の医師になったきっかけや、
背景等あれば教えてください。
クリニックのコンセプトは、病院レベルの医療をやっていきたい、
という事を考えており、それがスタートでした。
元々、二次救急病院で勤務しており、
ご縁があり、ある医療機関の先生と知り合いました。
“攻める在宅医療”というコンセプトでやっておられる診療所で、
病院レベルの医療を目指しており、輸血もすれば、
何でもしますみたいな話をされておられました。
その姿勢に感銘を受け、同院に修行しに行きました。
院長先生と意気投合し、在宅医療はここまで出来るのか、
という話で盛り上がりました。勤務医として当初は患者さんの
ご自宅で輸血が出来るとは思っていませんでしたが、確かに、
やってみたら出来るんですよね。
病院で出来て、家で出来ない事って、そんなに多くないと知りました。
さすがにCTやMRI、手術は無理ですけど。
それ以外の処置系だったら、大体の事が出来てしまうんです。
逆に、入院していて、介護保険認定待ちの期間や退院調整がいかない症例、
半ばベッドコントロールのための入院など、
本当に入院する意味あるのかなっていう症例が
すごくたくさんいるという考えがありました。
病院レベルの在宅医療をやっていけば、頑張る在宅医療は
今後伸びると思いますし、やはりそうあるべきだって意気投合して、
じゃあ一緒にやっていきましょう、となりました。
もともと経営に興味があったため、
当初は雇われ院長の案もあったのですが、
“いや、自分でやりたいです”とお返事しました。
では、そこはすぐ判断されたんですね。
まあ実はその前の段階で有床診を買い取ろう
っていう話もあったんです。19床の有床診継承案件でした。
そうすると入院対応も可能で、ベッドもあるため救急を受けつつ
出来る手術をやって、在宅もやって、と考えていましたが、
保険診療上なかなか有床診は経営が難しいことと
先方の提示された譲渡額との折り合いがつかず断念しました。
最終的には在宅医療+救急医療を提供する
クリニックがやりたいと思っています。
救急と在宅は社会的ニーズが高く、
それをメインでやっていくことを考えていたんです。
まずは在宅メインでやって、ある程度軌道に乗ってきたら、
応急医療に幅を広げていって、最終的には一次救急、二次救急と
競合するくらいがいいかなと思っています。
在宅自体がゴールではなく、
地域において求められる医療を実現することが目標です。
もっとこう、レベルの高いものを作っていきたいとか、
価値を提供していきたいっていうところが
先生のエネルギーの源の一部になっているんですか?
そうですね。そこはあります。
前勤務先で脳外科の部長でいる時には、治療方針を決め、
手術適応の症例には開頭・血管内治療で自ら執刀することに
医師としてやりがいを感じていました。
同時に経営的な目線でずっと動いていたのですが、
最終的に意思決定するのは経営陣ですから、
理想とする形を実現することが困難でした。
自分自身が決裁権を持って社会に求められる医療を
提供したいと思うようになり開業しました。
医療従事者に限らず社会人は皆、
自己実現がしたくて働いていると思います。
そのため、独立した後はスタッフに
色々やらせてあげようと思っています。
生活のため、お金を稼ぐためだけに働いている
っていうのはつまらないので、是非当院をキャンバスにして、
当院のためになることであれば好きなことをやっていいよ、
という感じで。そうすると皆喜んでやってくれる。
社会通念上ダメなものはダメって言いますけど。
皆で考えたものをやっていく、問題提起することを推奨しているし、
改善策を出してもらっている。
今、当院のスタッフは6人しかいませんが、
6人皆スーパーマン揃いなので、
高い生産性でお互いリスペクトしながら働いています。
お話の途中ですが、前編は以上となります。
後編は4月17日掲載予定です。
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株式会社 ボンズシップ | 2023.04.03 16:23