ディズニーから学ぶ10秒のコミュニケーション
梅雨入りが気になる季節になりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私はこの季節どうせ雨が降るのだからと車を洗うのを怠りがちです。
さて、私の車の駐車場は桜の木の下にあるのですが、桜が散る季節は車が桜の花びらまみれになり、秋冬は枯れ葉まみれになります。
少し前の話。桜の散る時期に子どもたちをディズニーまで車で送っていきました。
私は送迎だけなので、その旨を駐車場ゲートのキャストの方に伝えました。
送迎だけの場合は送迎のみとわかるような目印のような紙をワイパーに挟んでくれるのですが
洗車をサボっていた私の車は桜の花びらと埃まみれでした。
汚い車が恥ずかしいと感じながら、私はキャストの方の手が汚れてしまうことが申し訳なくて「汚くてすみません。」と一言。
すると、キャストは「今年はお花見に行けてないので桜が見られて嬉しいです。
今日も一日幸せな気分になれそうです!いってらっしゃーい!!」と笑顔で返してくださいました。
ほんの10秒の出来事でしたが、なんとも心地良い時間でした。
そして一日中良い気持ちで過ごせました。
子どもたちも、この気の利いた言葉に「スゴイね~っ」と言っており、何かを感じとったと思います。
もし、自分だったらなんて答えるだろうか考えました。
「いえいえ」「大丈夫ですよ」そんな言葉を返すことくらいがやっとでしょう。
ディズニーはマニュアルではなく、クレド(信条)や行動指針を大切にした徹底したCS教育をされているのは有名な話です。
東日本大震災の時もマニュアル化された行動ではなく、ホスピタリティ精神に溢れた自発的な機転を利かせたエピソードには多くの称賛が集まりました。
そして、けが人を一人も出しませんでした。
ディズニーの理念は『GIVE HAPPINESS(幸せを提供すること)』。
そして、理念の実践には正解とされる手法はなく、探求し続けていくことが仕事であると捉えているそうです。
ディズニーで働くキャストたちは理念への共通理解、共通認識があり、それにより、どこへ向かって進んでいくべきなのか(目的)、
何をすべきなのか(手段)が明確であるため、どんな状況でも一人ひとりが自ら考え判断し臨機応変に対応できるということです。
どうやったら相手が喜ぶか、誰かのために期待を超えた行動、言葉が感動を生むんですね。
私自身は笑顔が下手くそ、機転が利かない、配慮が足りない社長でして社員の皆さんに助けられて反省するばかりですが、ボンズシップの経営理念の全社員での共有が今以上に進み、超高齢社会の幸福に寄与していけるように努めていきたいと思います。
たった10秒で人を幸せな気分にしてくれるディズニーキャストの対応。
私たちがご利用者さまと接する1回の訪問時間は決して長い時間ではありません。
ご利用者さまとお会いする一瞬一瞬を大切にして、心に幸せを届けられる会社になりたいと思います。
株式会社 ボンズシップ | 2021.06.01 13:22