ニーズとウォンツ
顧客ニーズを把握するとか、地域社会のニーズは何かとか、会議でそんな言葉が発せられること、よくありますよね。
久しぶりにマーケティングの本を手にすると、まあいろいろと書いてありますが難しいことは置いといて、
私たちが陥りやすいのは顧客ニーズと思っていたものが、実はウォンツだった。
ということが往々にしてあることがわかります。
ニーズとウォンツはどことなく似ていて混同しがちですが違いは何でしょう?
ニーズは生活上や仕事上で何かが不足や欠如した状態から起こる欲求のことで
ウォンツはニーズを叶えてくれるモノやサービス、商品への欲求になります。
と本には書いてあります。
つまり、ニーズは「目的」でウォンツはその目的を叶えるための「手段」ということですね。
例えば「電動アシスト自転車が欲しい」「水が飲みたい」「旅行に行きたい」
これらの言葉はニーズではなくウォンツですね。
人間は手段=ウォンツを言葉にして発することは多いですが、目的=ニーズはあまり言葉にしないことが多いのです。
ですから、ウォンツからニーズを探すことが大切になります。
「電動アシスト自転車が欲しい」がウォンツであるならばニーズは何でしょう?
「坂道でも快適に移動したい」「体力に自信がないので疲労を最小限にしたい」「もっと遠くのスーパーまで買い物に行きたい」等々。
これらがニーズ=目的になりますね。
弊社のサービスでいうと「訪問看護サービスを受けたい」「リハビリをしたい」「マッサージを受けたい」「ケアマネジャーに相談したい」
これらは全てウォンツ=手段であってニーズ=目的ではないということになりますね。
今さら何を当たり前のことを!と思うかもしれませんね。
私たちはご利用者さまの個別のニーズ=目的を叶えるために、医療介護というウォンツ=手段を提供しているわけですが、
本人が自覚しているニーズに留まらず、本人が自覚していない潜在的なリアルなニーズまで見つけ出していきたいですね。
マーケティングの素人の稚拙なお話で失礼しました(^^)
株式会社 ボンズシップ | 2020.06.18 18:06